ローコンテクスト【low context】の意味
ローコンテクスト【low context】とは、
コミュニケーションにおいて、お互いの背景や文脈(文化や言語、価値観、考え方など)がかけ離れていて、言語に依存している状態
のことです。
「ローコンテクスト文化」や「ローコンテクストな社会」などの言葉と組み合わせて使われる言葉です。逆に非常に近く相手の意図を察し合える状態のことをハイコンテクストと言います。
様々な人種や文化、言語や歴史的背景が多様なアメリカや欧米諸国ではすべて言葉で説明しないと相手に意図が伝わらないので、はっきりと言語で伝えるローコンテクスト文化が根付いています。
一方、日本では同じ言語や背景などがベースとなっているため、だいたい雰囲気で物事が伝わるハイコンテクスト文化で、言語で伝えるのが苦手です。
昨今、リモートワークやチャットツールなどをベースとしたコミュニケーションが社会でも一般化してきている中で、これまで通り、だいたい雰囲気で伝わる、阿吽の呼吸、以心伝心などの日本人ならではのコミュニケーションが通用しなくなってきています。
社会が変化し、オンラインをベースとしたコミュニケーションが多くなる現代においては、しっかりと言語やテキストベースのコミュニケーションでも意思を伝える努力や工夫をしていかないといけないですね。
ローコンテクストに関する用語
ハイコンテクスト【high context】
コミュニケーションにおいて、お互いの背景や文脈(文化や言語、価値観、考え方など)が非常に近い状態のことです。
コンテクスト【context】
コミュニケーションの基盤となる「言語や共通の知識、体験、価値観、感覚」などのことです。